「病弱な幼馴染が心配なんだ」と私との約束を全て破った婚約者様へ。〜看病に専念できるよう婚約破棄して差し上げたのに、なぜ彼女が『仮病』だと知って泣きついてくるのですか?〜

「すまない。ユリアンヌの具合が悪くて」
私の誕生日も、一生に一度の卒業舞踏会も。婚約者のエドウィン様は、いつも「病弱な幼馴染」を理由に私との約束を破り続けた。
「彼女には僕しかいない。強い君ならわかってくれるだろう?」
可哀想な少女を支える自分に酔う彼に愛想を尽かした私は、彼が看病に専念できるよう自ら婚約破棄を突きつけ、きっぱりと身を引いた。

その後、私は「氷の公爵」と恐れられる辺境公爵アレクシス様に見初められる。彼は不器用で「合理的だ」と言い訳しながらも、決して約束を破らず、私を真っ直ぐに愛し、大切にしてくれる最高の旦那様だった。
一方その頃、王都では衝撃の事実が発覚する。なんと、エドウィン様が尽くし続けた幼馴染の病気はすべて『仮病』だったのだ!
名声も地位も失い、ボロボロになって「やり直してくれ」と泣きついてくる元婚約者。
けれど、もちろん答えは決まっている。
「もう遅いです。私は今、最高に幸せですので」

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