『男性をうまく転がすのが淑女のたしなみ』と言われましたけど、ホントですか? 見下されているだけで、転がせてないですよ。

著者:遠野九重

リーネ・ヘーゼルは天才だった。魔道具に使う魔導回路、その新技術を発見した。けれどもダマルト公国では誰も理解してくれない。「回路なんか作らなくていい。子供を作る勉強をしろ」「小賢しい女は嫌われるぞ」それがこの国の常識だ。「男性にどんなことを言われてもうまく受け流して、上手に転がすの。それが淑女というものよ」――それ、見下されている現実から目を逸らしているだけですよね? もう耐えられない。リーネは意を決して実家を飛び出し、隣国のアルヴェント王国に渡る。待っていたのは、才能を正当に評価してくれる研究者たちと、対等に向き合い、言葉に耳を傾けてくれる公爵子息・ライハルト。「すごいなあ! やっぱり天才っているんだ!」彼の目は、まっすぐだった。リーネの発明は歴史を変え、国際社会を動かし始める。一方、彼女の才能を踏み潰していた祖国と元婚約者は、自らの愚かさの代償を支払うことになる。さらにはリーネの後に続けと多くの令嬢たちが――。ちょっと壮大なざまぁファンタジーです。

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