義妹に婚約者を譲りましたが、彼が抱えていた莫大な借金までは知りません!

「愛のない婚約にしがみつくのは見苦しいわ。妹に譲りなさい」

継母と異母妹に婚約者を奪われ、実家を追い出されることになった令嬢アメリイ。しかし彼女は悲しむどころか、内心で大歓喜していた。
なぜなら、婚約者の伯爵家が莫大な借金を抱えた『沈みゆく泥舟』であることを、彼女だけが知っていたからだ。

「身を引く代わりに、二つお願いがあります——」

アメリイは悲しむフリをして、亡き母の莫大な遺産と、実家との縁切りを法的に証明する『王家公証印入りの絶縁状』を要求し、まんまと自由の身となる。
遠く離れた海辺の街でカフェを開き、優しい人々に囲まれて穏やかなスローライフを満喫するアメリイ。
一方、泥舟を押し付けられた妹と、見栄を張って借金を肩代わりした実家は連鎖的に破産。すべてを失い、ボロボロになった彼らがアメリイの店に泣きついてくるが……。

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