公爵家長女カティア・ヴァルモンは、幼い頃からずっと比べられてきた。
“優秀な兄”と、“可憐な妹”。
家を回していたのは彼女なのに、評価されるのはいつも兄と妹ばかり。
ついには“頭の軽い第三王子の重し”として婚約させられ、冷たい婚約者として断罪されてしまう。
「ああ、もういいわ」
そうして家も王家も見限ったカティアは、ただ一人の味方だった侍女とともに、隣国の母方祖父母を頼る。
そこは、先代宰相を出した侯爵家だった。
これは、ずっと比べられ続けた長女が、比較の外でようやく正しく扱われるまでの話。


レビュー