「私に譲ってくださらない?」クレクレ令嬢に全部あげたら、自滅しました

著者:こはく

「あの方、本当に素敵な方ですわね。
 もしよろしければ、私に譲ってくださらない?」

 ――来たな、と思った。

 学院長の娘フローラは、可憐に微笑みながら、人の大事なものばかり奪っていく女だった。

 本も、席も、居場所も、夢も。
 だから私は彼女の欲しがるものを全部あげることにした。
 ついでに、周囲が羨む極上の縁談も。

 そんなに欲しいのなら、どうぞ差し上げましょう。

 その結果、自滅したのはどちらだったのか。

※前半は嫌がらせ描写強め、恋愛要素は後半に薄くあります。

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