アンジェリカはソルカール王国の正式な王女であった。しかし父王と似たところがなかったために不貞の子を疑われていた。教育も受けさせてもらえなかったが、侍女頭等の協力もあり、知識や技能を身につけていく。
「そなたは隣国トゥルメアのレーベルク王子に嫁ぐのだ」
一六歳のアンジェリカが久しぶりに父王からかけられた言葉がこれだった。アンジェリカを嫁がせてトゥルメアを油断させ、戦争を仕掛けるという思惑が父王にはあったのだ。アンジェリカは胸に決意を秘め、トゥルメアに発つ。
陛下、あなたの嫌った娘が王になります
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