目障りと言った貴女が、一番目障りな件

庶民から公爵家の養子となったユーリアは、ある日を境に王立魔法学園で虐げられるようになった。
世界中に絶大な影響力を持つ『聖女』であると言われている、伯爵令嬢イルメラがユーリアを見下し、悪評を流し始めたのだ。
その噂は不自然な程あっという間に学園中に広まり……ユーリアは学園で孤立するようになった。
しかし、そんな彼女の味方であり続けたのが、時期公爵にしてユーリアの義兄であるシルヴァンだった。

「かくれんぼも終いにしましょう」

怒りを見せるシルヴァンを前に、ユーリアは微笑みを浮かべ、彼の協力を仰ぐ。

こうして二人はイルメラと対峙する。

何やら様子のおかしい生徒達に囲まれながら彼女は言う。

「ずぅ~~っと、目障りだったのよ、アンタ」

しかしそんな言葉ではユーリアの心は動かない。
そして彼女はパン、と手を打った。

「茶番はここまでにしましょう。皆様、ご協力ありがとうございます」

その瞬間。
周囲の生徒は一斉にイルメラへ冷たい視線を注ぎ、またその内の一人は――乱暴に、イルメラを組み伏したのだった。

……さて。
大勢にとってより『目障り』だったのは――一体どちらだったのだろうか。

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