婚約破棄されて役立たずと追放された宮廷灯具師令嬢、辺境の壊れた街灯を直したら「帰ってこい」と言われてももう遅い

宮廷灯具院で古い街灯や魔導灯の修繕を担当していた伯爵令嬢ノエルは、婚約者でもある若き灯具師長からこう言われた。

「君のような修繕しかできない女は、もういらない」

婚約は破棄。
役職も剥奪。
王都から半ば追放されるように辺境へ送られたノエルだったが、そこで出会ったのは、塩害と風雪で壊れかけた街灯だらけの港町だった。

「……これ、全部直したいです」

新しい魔導灯を作る才能はない。
けれど、壊れかけた灯りを見れば、どこが泣いているのか分かる。

街灯を直し、夜市を戻し、港を動かし、冬祭りの灯りまで救ったころになって、王都からようやく迎えが来る。
けれどもう遅い。

役立たず扱いされた修繕師令嬢が、辺境で本当に必要とされる場所を見つける異世界恋愛短編です。

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