召喚した聖女が、救済しない場合

著者:有梨束

異世界に聖女として召喚された少女は、感謝も敬意もなく、自分たちの都合だけを押し付けてくる王族や貴族たちに、従う気持ちは湧かなかった。

聖女は法にも縛られない特別な存在――その言葉を逆手に取り、少女は与えられた力を行使することにした。
それは命を与えるだけでなく、奪うこともできる危険な力だったのだ。

そっちがその気なら、こっちも遠慮はしない。
勝手な理屈で他の世界の人間をこき使うつもりの世界など、救おうとは思えない。

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