役立たずと言われて追い出された薬師、王宮の人たちが私の置き薬なしでは生きられなかったと今さら気づいても、他国の故郷へ帰った私はもう戻りません

著者:momotarou

王宮薬師院で働く薬師リゼットは、王子の胃薬、侍女たちの常備薬、騎士団の傷薬など、日々を支える置き薬を一手に担っていた。だが成果報告会で「地味な薬しか作れない役立たず」と言われ、隣国ラディア王国出身の期限付き雇いだった彼女は、その場で追い出されてしまう。

故郷へ帰ったリゼットは、その技術を正しく評価され、やがて王家付き薬師となる。一方、彼女を失った元の王宮では、王子は寝込み、侍女は倒れ、騎士団は傷をこじらせ、ようやく“地味な置き薬”こそ王宮を支える土台だったと気づく。

今さら謝罪し、高待遇で呼び戻そうとする王宮の使者。しかも騎士副隊長ユリウスまで同行していて――。
追い出された薬師が、他国の故郷で穏やかな居場所を手に入れる、少しだけ笑える追放ざまぁ短編。

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