存在感のないはずの私にどうして気付きました? 無骨な騎士団長の息子と、地味留学生の不思議な交流

「君、そこで何をしている!」

前髪で顔を隠し、ボサボサの三つ編みにしている地味で存在感のない私に、騎士団長の息子だけは気づいた。

学園では王太子が男爵令嬢に夢中。
終業式で衆目の前で婚約破棄をする計画まで立てていた。

王太子の婚約者は筆頭公爵家の娘。
彼女の母親が元メイドだからと侮っているようだけど……。
彼女の祖父はめちゃくちゃ強〜〜いのよ。
下手するとこの国は焼け野原よ。

学生の視野の狭さと、若さゆえの万能感に支配されている彼らはそれに気づかない。
彼らがどうなろうが私の知ったことではないけど……。

騎士団長の息子とは無関係ではないし、さり気なく助言してあげましょう。
私ってお人好しよね。

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