わたしの婚約者の病弱な従妹

婚約者テリウスとの甘い時間を楽しみにしていたエリー。
しかし約束の日、彼は「病弱な従妹アリシアの看病」を理由に現れなかった。

数日後に街で再会した二人。
テリウスの隣には、か弱く寄り添う従妹アリシアの姿。
そして彼女は――まるで当然のように彼の袖を掴んでいた。

違和感を覚えながらも、エリーは笑顔でやり過ごす。
けれど再び訪れたデートの日、今度はカフェの最中に「アリシアが倒れた」と呼び出され、テリウスは迷いなくエリーを置いて去ってしまう。

残されたのは、冷めた紅茶と、置き去りにされた自分。

わたし、何を優先されているの?

さらに次の約束の日。
今度はアリシア本人が同席し、三人での外出に。

か弱く、儚く、守ってあげたくなる従妹。
だがエリーは気づいてしまう。

それは本当にただの病弱なのか?

冷静に観察を始めたエリーは、
「健気さの裏にあるもの」と「男の鈍さ」を見極めていく。

これは、
奪われる側で終わらないために動き出した婚約者の物語。

動き出したエリーに、厳しい現実の洗礼が……

だからこそ、信頼できる人がわかった。

やがて、エリーに新しい恋が……

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