「勇者様、ちょっと足を滑らせただけです」
「いえ、誰も殴っていません」
「私は何もしていません。本当に」
八年間、勇者パーティを支えてきた治癒士エルナ。
師の形見の杖を折られかけたその夜、満員のギルド酒場で、勇者は顔面から床に転んだ。
誰も、何も、見ていなかった。
──これは、ある酒場で起きた小さな事故の記録である。
勇者様がギルド酒場で顔面から転んだらしい。治癒士の私は何もしていません
小説家になろう
※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません


レビュー