王太子に不貞を疑われ、夜会で婚約破棄された伯爵令嬢マルガレーテ。
誰も彼女を信じない中、彼女の潔白を証明したのは、王都守備隊の下級兵ガレスだった。
王冠ではなく、自分を信じてくれた人を選んだマルガレーテは、やがてガレスと結婚する。
それから長い年月が流れ、二人は不器用ながらも寄り添って生きた。
だが、ガレスは知らなかった。
妻が毎年、年の初めになると一人でどこかへ出かけていたこと。
妻を亡くした日、老いたガレスは「探しものの馬車」に乗る。
馬車が辿り着いた先で、彼はようやく知る。
自分がどれほど愛されていたのかを。


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