遊びだったと笑った若旦那は、全てを失う

著者:百鬼清風

「たかが遊びじゃないか」

 愛人へ契約品を横流ししながら笑う夫に、港町ルヴェインの海運商会ベルンハルトへ嫁いだエルザは限界を迎える。

 利益計算も契約確認もせず、名門商会の看板だけを信じる若旦那クラウス。実際に商会を支えていたのは、帳簿を握り、水夫や取引先との信用を繋いでいたエルザだった。

 離縁後、彼女は小さなランベル海運を立ち上げる。一方、エルザを失ったベルンハルト商会は急速に崩壊していき――。

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