恋のお相手はわたくしではないのでしょう?

著者:月追める

「貴女がいつまでも婚約者の座にいるから、ロデック様は私と親しくなりたくても一線引いてしまわれるのよ。早くあの方を解放してちょうだい!」
 
子爵令嬢クロレは、同じクラスの子爵令嬢ノデラに非難され、何も言い返せずに俯く。
 
婚約者である伯爵令息ロデックがノデラを見て頬を赤らめたあの日から、クロレの心は軋み続けていた。自分には向けられたことのない表情に、ロデックはノデラに恋をしたのだと悟った。
 
身を引くべきと頭では分かっているのに、彼を手放せず葛藤する毎日。婚約者の立場にしがみつく臆病で浅ましい自分に、クロレは打ちひしがれていく。
 
そうして迎えた学園パーティーの日。ノデラはロデックの瞳と同じ色のドレスをまとっていた。きっとノデラが選ばれるのだろうと、悔しさと惨めさを隠して彼の腕から手を離そうとしたところ――?
 
クロレが“恋”だと信じた光景――その真実が明かされる。
 
 
1作1万文字以内の短編シリーズ:恋落ち目撃シリーズ3作目。 
目撃したそれは、はたして“恋”? 
恋めいた表情、勘違い、執着、誰かの悪意……?
さて、今回は何によって物語が動き出すのか。
どうぞ、この一幕の結末をご覧ください。 
※世界観は話ごとで全て異なるため、この物語だけでお楽しみいただけます。

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