「お前の代わりは居る」と私に言っていた婚約者の代わりが見つかりました

侯爵令嬢アンジェリカは、婚約者であるヘンリック第一王子から
「婚約破棄か、それとも俺の第二妃として生きるか選べ」
と唐突に迫られる。
彼の脇にいたのはエステル男爵令嬢。ヘンリックと学園時代から懇意にしている令嬢で、5か国語を話せる才女だった。
アンジェリカはそれまで、ヘンリックが外遊する際は通訳を行い、彼の補佐をしていた。しかしエステルならばその業務も代行出来るし、そうなったらお前は用なしだという。

婚約を破棄すれば実家は没落する。第二妃として生きるなら屈辱の人生が待っている。
どちらを選んでも彼女に待ち受けるのは暗闇だった。
アンジェリカに究極の二択を迫ったまま、ヘンリックはエステルと共に強国ガリアス帝国への親善訪問に向かってしまう。

彼らが帰ってくるまでに答えを出さなければならない。途方に暮れるアンジェリカ。しかし帰国予定日を過ぎても二人が帰って来ることはなかった。
代わりに彼女に届いたのは耳を疑う情報。
ヘンリックとエステルは帝国に拘束されているという。
実は、彼らは皇帝を前に、ある大失態を犯したのだった。

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