お姉様は、私が殿下に愛されているのが許せないだけなのです

「お姉様は、私が殿下に愛されているのが許せないだけなのです」

妹オーラの涙を受け、王太子アーヴィン殿下は私との婚約破棄を宣言した。

けれど私は、責める代わりに祝福することにした。
殿下に愛され、私の代わりに王家へ入るのなら、王太子妃としての務めも当然引き継いでもらわなければならない。

王妃教育、各家への対応、外交上の責任、失敗した時に向けられるすべての視線。
妹が欲しがったのは、甘い恋だけでは済まない場所だった。

「愛される覚悟はあっても、国へ名を出す覚悟はないのですか?」

泣けば誰かが助けてくれると思っていた妹。
真実の愛を叫べばすべて許されると思っていた殿下。
家のために私を差し出せば済むと思っていた父。

なら今夜は、全部まとめて当事者になっていただきましょう。

誰かの真実の愛の後始末をするのは、もう終わりです。

26.06.15、日間-総合及び短編3位、日間-ハイファンタジーすべて及び短編2位、ありがとうございます。励みになります

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