あなたがお嫁さんだったら良かったのにと、今更言われましても。私は辺境伯様に大切にされていますので

侯爵令嬢エレノアには、長年想い続けた騎士がいた。

恋人と別れたと聞いてからは、相談に乗り、事業を手伝い、彼の夢を支えてきた。

彼もまた優しく接してくれたため、いつか想いが届くのではないかと期待していた。

けれど彼が選んだのは、復縁した元恋人だった。

傷ついたエレノアは彼から離れ、北の辺境を治める辺境伯アーヴィンに嫁ぐ。

冷徹と噂された夫は不器用ながらも誠実で、過去ごと彼女を受け入れてくれた。

そんな幸せな日々を送る中、かつての想い人の母から手紙が届く。

『本当に、あなたがお嫁さんだったら良かったのに』

――今更ですか?

私はもう、辺境伯様に大切にされていますので。

選ばれなかった令嬢が、本当に自分を大切にしてくれる人と幸せになる異世界恋愛。

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