伯爵令嬢のグウィネスは、ある日前世の記憶を思い出した――。
グウィネスの前世は、日本のネイルサロンで働く、プロのネイリストだったのだ。
だが、今生きているこの中世ヨーロッパ風の異世界では、前世で仕事として使っていたジェルネイルなんてものは存在すらしていない。
仮にジェルネイル自体は自分で作れたとしても、ジェルネイルを硬化させるための専用のLEDライトは、この世界の技術レベルでは再現不可能な代物。
ネイリストとして生きていくのは、いろんな意味で諦めるしかないのが現実だった……。
そんなグウィネスを、更なる悲劇が襲う。
何とその日の夜会の席で、グウィネスは婚約者のレナードから、婚約を破棄されてしまったのだ――。
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