「お姉さま、交換しましょう!」
私と容姿だけそっくりな双子の妹のミミは、いつもそう言った。
最初に交換しようと言われたのは、お祖母様からもらったぬいぐるみだった。
それから、ドレス、アクセサリー、本、いつの間にかミミのものになっていた。
学校の成績を交換されそうになった時、何か諦める音がした。
だから、「お姉さま、婚約者様をわたしと交換しましょう!」と言われても驚かなかった。
それどころか、私になりすまして婚約者に会いに行ったらしい。
そのことを教えてくれた婚約者の弟であるノリス様は、なぜか私とミミの見分けがついたみたいで…?
奪われ続けた側は、「逃避行の旅にでも出たい」とポロッと言ってしまうのだった。
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