【第二章完結】追放された宮廷女医は身体の嘘を見逃さない ~その病、この世界の誰にも治せませんが私は知っています~

著者:Lihito

※第三章準備中

この作品は【医療×サスペンス×ファンタジー】の作品です。恋愛要素もあります。

宮廷医師エリカは、主席医師の処方ミスを正したせいで、医師団を追放された。

だが彼女には秘密がある。
人の身体を視れば、異常が浮かぶ。ただし視えるのは「何がおかしいか」だけ。「なぜ」かは自分の腕で突き止めるしかない。
追い出した側は知らない。侯爵家の令息の容態を保っていたのが、彼女だったことを。

たどり着いた北の街で、道端で倒れていた青年の命を救う。やぶ医者の誤診を覆し、毒を抜き、命を救う。
だがこの青年、三年間「呪い」に蝕まれた人間だった。

「呪いじゃない。病気です。名前もある」

誰にもわからなかった病に名前をつけ、禁忌とされる薬草で治療を始めた。
崩壊寸前の診療所を立て直し、疫病に正面からぶつかり、街の衛生を変えていく中で、毎日脈を取るその人の身体だけが、どうしても目から離れなくなった。

やがて王太子が原因不明で倒れたと知らせが届く。
だが調べるほどに、この病は「原因不明」ではなく「原因を隠している誰か」がいると分かってくる。
追放された宮廷へ、再び。今度は自分の足で。

脈拍、体温、瞳孔——身体の嘘は何一つ見逃さない。
なのに、自分の鼓動だけが診断できない。

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