追放されたバフ術師の契約解除 〜肩代わりしていた三年分の疲労、利息付きでお返しします〜

勇者パーティのバフ術師ジークは、ある日突然、リーダーのアレンから追放を言い渡される。

理由は「覇気がない」「後ろで突っ立っているだけ」「新入りの天才術師マリアの方が優秀だから」。
ジークは反論せず、淡々と脱退合意書にサインを求めた。

だが、アレンたちは知らなかった。
ジークのバフ魔法は、強化対象の疲労や睡眠不足を術者が肩代わりする特殊な接続契約だったことを。

契約解除には、数時間のタイムラグがある。
ジークが王都を離れた後、三年間ため込まれていた勇者の疲労は、利息付きで本人へと逆流する。

一ヶ月後。
辺境の街で「疲労吸引サロン」を開き、冒険者たちに感謝されながら穏やかに暮らすジークのもとへ、見る影もなく落ちぶれたアレンとマリアが現れて――。

「もう一度、接続契約を繋いでくれ」

もちろん、答えは決まっている。
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