ぼくのお母様は、去年の冬に天国へ行った。
そして今日、新しいお母様が公爵家にやってきた。セラフィナ様というその人は、初めて会ったぼくの目をまっすぐ見て、こう言った。
「私はあなたを愛するつもりはありません。ですが、あなたのものは一つ残らず守ります」
新しいお母様は抱きしめてくれない。優しい言葉もくれない。でも、お母様の形見を売ろうとした親戚を帳簿一枚で追い払って、ぼくの熱が下がらない夜は「義務ですから」と言いながら朝までそばにいた。
ねえ、セラフィナ様。あなたはどうして、そんなに嘘が下手なの。
八歳の継子の目から綴る、不器用な継母との一年間。家族になっていくお話です。


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