婚約者が従妹を優先するので記憶喪失のふりをしてみた

 デューガン伯爵令嬢のディオネはオレイアス侯爵令息のイードと婚約していた。家同士の政略ながら二人の関係は良好だったが、イードの従妹ルミナが侯爵家に居候するようになってからイードは彼に頼るルミナを優先するようになる。
 イードとディオネのデートの時に限ってルミナは体調を崩すという見え透いた妨害なのに、イードはルミナの元へ駆けつける。雨の中、放置されたディオネは高熱を出して寝込んでしまう。
 見舞いに来たイードの気を引くために、ディオネは咄嗟に高熱のために記憶を失ってしまったフリをする。責任を感じたイードは記憶喪失のフリをしているディオネに寄り添ってくれるようになり、ディオネの思惑通りになるが、やがて違和感を覚えるようになる。
 そんな時、ルミナはわざと怪我をしてイードを取り戻そうとした。

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