「お嬢様が、聖女様に濡れ衣を着せられたですって……?」
公爵家に仕える侍女マリベルは、主である公爵令嬢エレノアが大神殿の聖女リリアーナに濡れ衣を着せられたという噂を耳にする。
聖女の浄化儀式が失敗したのは、エレノアが聖具を穢したせい。
そんな根も葉もない話を聞いた瞬間、マリベルの中で何かが切れた。
「ぶっ殺してやりますわああああああああああああああああ!」
黒塗りの鉄扇を手に、大神殿へ向かおうとするマリベル。
しかし今回はエレノアも自ら真実を確かめるために同行することに。
大神殿に着くなり神官兵たちはエレノアを疑って道を塞ぐが、マリベルはそれを返り討ちにする。
槍を向けた神官兵は、なぜか正座。
聖なる浄化の光は、なぜかマリベルのエプロンを真っ白にするだけ。
罪ある者を見抜くはずの聖獣は、エレノアを前に思わぬ反応を見せる。
濡れ衣を晴らすため、逃げずに真実と向き合うエレノア。
お嬢様を守るためなら、大神殿だろうが聖女だろうが一歩も退かないマリベル。
武器は忠誠心。
防具はエプロン。
必殺技は、完璧な礼儀作法。
これは、お嬢様を愛しすぎた侍女が、大神殿すら震え上がらせる忠誠心限界突破な物語である。


レビュー