病弱な幼馴染のために部屋を明け渡せと言われたので、屋敷も夫も明け渡しました

著者:住処

「病弱なリリエットのため、南の部屋を明け渡してほしい」

夫にそう告げられたマリアンヌは、笑顔で承諾した。ついでに持参金も使用人も引き上げ、屋敷も夫も丸ごと明け渡すことにして。

彼女が去った途端、薪も食料も給金も尽き、領主の暮らしは崩れ始める。公開審理で暴かれる夫の身勝手と、当然のように使われてきた妻の価値。すべてを手放したマリアンヌには、彼女の働きを正しく見抜く美貌の巡察官と、自分だけの南向きの部屋が待っていた。

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