白い結婚を無効にした元夫が、今さら復縁を迫ってきたので、五十年閉ざされた北の翼を開けました

著者:中身無男

白い結婚を言い渡した夫を、私は記録と裁定で退けた。

婚姻は、無効。

私は辺境救護院の院長として、騎士たちの眠る場所を守る日々を送っていた。

――そこへ、王都へ送られたはずの元夫が戻ってくる。

「もう一度、妻にしてやる」と。

爵位も金も失った彼の狙いは、私に流れる旧守護家ヴァレンの血だった。

復縁を断ると、彼は屋敷の使用権を凍結させた。

騎士たちの眠る場所が、また廊下に戻ってしまう。

足りない。

寝床が、どうしても足りない。

屋敷を歩き回った私が辿り着いたのは、五十年、誰も触れなかった北の翼。

そこには、老家令ギルバートが守り続けた、ある秘密が眠っていた――。

※本編「白い結婚で要らないと言われたので、夫婦寝室を辺境騎士団の仮眠室にしました」の後日談です。本編未読でもお読みいただけます。

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