魔法の名家・ストライン家の四男として生まれたアレン。
兄弟や門下生はどんどんとその才能を開花させていく中、アレン一人だけは簡単な魔法すら使うことができず、ほかの人間と比べられ、さんざんにさげすまれる日々を送っていた。
そんな中、10才の誕生日にアレンは父、ダレン・ストラインに破門を告げられる。
当てもなく街を出て歩いていると、その道中に一人の少女と出会う。
彼女は【古龍の巫女】を名乗り、アレンに【古龍のマナ】が眠っていると告げる。
魔法が使えないというのは、【古龍のマナ】では普通の魔法への媒介にはならないからであった。
【古龍のマナ】が媒介になるのは【闇魔法】。
数年の後、魔法学園に入学したアレンは【神龍の巫女】を名乗る少女、カイナに出会い、【神龍のマナ】があることを告げられる。
【神龍のマナ】が媒介するのは【光魔法】。
破壊をつかさどる【闇魔法】と、再生をつかさどる【光魔法】の二つの能力を持つアレンにとって、自身を家に戻そうとするストラインの刺客など敵ではない。
今日もアレンは自由気ままな生活を送るのであった。
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