あくやくれいじょう、苺菓子を取った罪で婚約破棄される

著者:月白ふゆ

 王太子アルマンから婚約破棄を告げられた、公爵令嬢エルミーヌ。

 聖女より先に一番大きな苺菓子を取った。宮廷作法を教えなかった。王太子が忘れた使節の名前を、こっそり教えなかった。

 真剣な顔で並べられる罪状に、エルミーヌはいつものように、のんびりと首を傾げる。

 未来の王妃にはふさわしくない。

 そう断じられた彼女は、婚約が本当に終わるのかを何度も確かめて――。

 これは、何もできない「あくやくれいじょう」が、一番大きな苺菓子を選ぶまでのお話。

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