夫と息子から不要と言われたので去ります

著者:月猫百歩

伯爵令嬢リディアは、侯爵アレクサンドルと結婚し、息子ウィリアムを授かった。
しかし夫は幼馴染の妹フローリアを何よりも優先し、息子まで彼女に懐いていく。
ついにはウィリアムから「僕の母上はフローリアだ」「この女の人なんて知らない」と人前で拒絶され、夫からも役立たずのように扱われた末、リディアは別邸へと追いやられてしまう。
それでも夫と息子を想い、何度も手紙を送り続けたリディア。だが二人から返事が届くことはなかった。

やがて二年の月日が流れ――。

「なら、もう私がここにいる必要はありませんね」

家族に不要だと言われたリディアは、ただ泣いて待っていたわけではなかった。
叔父の力を借りながら自らの人生を立て直し、夫との離婚を求めて法廷へ立つ。

自分なしでは生きていけないと思い込む夫。
フローリアを母と慕う息子。
そして慈悲深い令嬢を装うフローリア。
彼らがまだ知らないのは――
リディアの心は、とっくに彼らから離れているということ。

家族から捨てられた侯爵夫人が、自ら過去を捨て、新しい人生へ踏み出すまでの物語。

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