「おまえみたいな地味なガリ勉メガネが婚約者だなんて、願い下げだね!」
「あなたみたいなのが未来の夫人だなんて、ディルク様、本当におかわいそう!」
子爵令嬢サシャ・ツィーラーは今日も浮気者の婚約者ディルクと、浮気相手の令嬢イリーナから嘲られている。
政略であり、簡単には断れない婚約。
そのため、サシャはなにを言われても耐えるしかない……心が擦り切れて、なにも感じなくなるまで。
サシャの拠り所は、たった一冊のノートだけだった。
そんなサシャに転機がおとずれる。
「アレのおかげでクラスの雰囲気が悪くなるじゃない! 婚約者なら、注意なさいよ!」という理不尽ないちゃもんとともに。
その日から、サシャの静かな反撃が始まった――
すべて諦め、受け入れて我慢するだけだった令嬢が、自分の生きる道を見つけ、幸せを掴む話。恋愛薄め。
©️砂礫零
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