欲しがり妹に婚約者を奪われたので、そのまま譲ってみた~あなたの家のポーションはすべて私が作っていたものですが、忠告はしたのでもう知りません~

著者:夜分長文

没落伯爵家の娘である私、イルゼ・ヴァルトナーは婚約者であるエーベルハルト侯爵家のクラウスの元で、宮廷軍部に納めるためのポーションを一人で作り続けていた。実家の生活費も、その稼ぎからの仕送りでまかなっている。

婚約披露となるはずだった夜会にて。クラウスの隣に立っていたのは私ではなく、私の妹であるリーナだった。

「ここでイルゼ・ヴァルトナーとの婚約を破棄し、この美しいリーナと婚約を結ぶことにした!」

幼いころから私のものを何でも欲しがってきた妹は、ついに婚約者までも奪ってきたのだ。

私は呆れながら「ポーション作りはリーナにはできない」と忠告を残して、侯爵家とも実家とも縁を切り、かねてから私の腕を欲しがっていたアルノルト公爵のもとへ向かい第二の人生を始めることにした——

だけど、今更戻ってこいと連絡を寄越されても困るのですが?

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