【短編版】誰も私を信じてくれなかったので、全部忘れてしまいました――今さら「愛している」と言われても、あなたは誰ですか?

侯爵令嬢クリスは、いつからか家族や婚約者に疑われるようになった。
何度身に覚えのない罪を着せられても、いつか昔のように笑い合えると信じていた。
しかし王家の聖具を盗んだという冤罪をかけられ、愛する婚約者グリッドからも「もう君を信じられない」と婚約を解消されてしまう。
その直後、魔物からグリッドを庇ったクリスは瀕死の重傷を負った。
そこで初めて明らかになる、彼女にかけられていた『疑心を増幅する呪い』。
クリスは無実だった。
家族も婚約者も、本当は彼女を愛していた。
今度こそ大切にしよう――。
だが、目覚めたクリスは不思議そうに彼らを見つめる。
「……皆様は、どなたですか?」

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