「先輩、好きです。私のセフレになってください」

著者:九頭七尾

「先輩、好きです。私のセフレになってください」
「……は?」
 放課後の屋上。俺は人生で初めて告白された。一つ後輩の美少女・三月凛から。
「も、もしかして俺の聞き間違えか?」
「要するに身体だけの関係ってことですよ、先輩」
「間違えてなかった!?」
 俺にはすでに彼女がいる。中学の頃からずっと憧れだった高嶺の花。七瀬鈴先輩。つい先日、俺から告白してOKを貰ったばかりだ。
 だが生粋のお嬢様である先輩との恋人生活には、幾つもの厳しい制約があった。
 性交渉はもちろん、キスすらもダメ。デートには監視が付く。解禁は結婚後。なお結婚は大学を出て無事に就職してから。
 いやいやいや、健全な男子である俺がそんなに我慢できるとでも!?
「ちょうどいいじゃないですかー。七瀬先輩とはプラトニックに。私は欲望の捌け口に」
「先輩を裏切れるわけないだろう!?」
 七瀬先輩への純愛を貫こうとする俺。しかし三月凜の誘惑が容赦なく俺の心を揺さぶる。
「一体、俺はどうすればいいんだあああああああっ!?」
 裏と表、欲望と純愛が入り乱れる、三角関係ラブコメ。

「先輩、好きです。私のセフレになってください」のページへ

※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です
本サービスは株式会社ヒナプロジェクトが提供するものではありません

レビュー