偽・聖剣物語 ~幼なじみの聖女を売ったら道連れにされた~

著者:溝上 良

・コミカライズが、ニコニコ静画様、コミックリュウ様、アークライトブックス公式サイト様にて掲載中です!。 
・書籍1、2巻発売中です!
・書籍化に伴い、タイトルを「偽・聖剣伝説」から「偽・聖剣物語」に変更しました。

【勇者アリスターは、聖剣■■■■■■を扱い多くの人々を救った伝説の勇者である。そんな彼と常に共にあったのが、聖女マガリ。二人は底なしの優しさと慈愛の精神で、たとえ自分たちがどれほど危険な目に合おうとも困難や理不尽に苦しむ人々を救ってきた。この書は、史上最高の勇者と聖女と名高い二人の伝説を記したものである】
 『聖剣伝説』まえがきより抜粋。

 幼なじみのマガリが聖女に選ばれた。
 これから、王都で誰にも笑顔を振りまき、マナーとかダンスとか恐ろしく堅苦しい世界で生きていかなければならないらしい。
 生まれてからずっと一緒にいたんだ。やはり、思うところはある。
 俺は一抹の寂しさを感じつつ……何が何でも逃げ出そうとしていた幼なじみを羽交い絞めにして迎えに来た騎士に突き出した。

 「アリスタあああああああああああ!!」

 怨嗟の声が聞こえたけど気のせい気のせい。
 最後の悪あがきで王都まで見送りに付き合わされる……が、とくに何もなく無事終わる。

 「じゃあ、俺は帰るから。頑張ってな^^」

 恨みがましい目を向けてくる幼馴染に背を向けて帰路に着いた俺は……ゴブリンに追い掛け回されていた。

 「いやあああああ!! 誰か助けてえええええええええ!!」

 これは、性格が最低な勇者と聖女が全力で脚を引っ張り合いつつ幸せな生活を追い求める勘違い英雄伝説である。

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