私は只の身代わりです〜太陽にはなれない月は、暗闇の公爵を照らし溺愛される〜

著者:しーしび

ある国で、双子が生まれた。

双子の妹は、太陽の神の加護を与えられ、その性格も明るく、優しさに溢れたものだった。
その為、妹は人々から愛され、そして宝とされた。
多くの愛を受けて美しく愛らしく成長した彼女は、その能力と彼女の努力で聖女の様だと崇められる。
誰もが彼女を愛した。

だが、その姉は違った。
月の神の加護を与えられた彼女は、常に妹の影に隠れていた。
そして慈愛に満ちた妹に対して彼女は酷く根暗で捻くれていた・・・と人々は言った。

そんな国で、帝国に人質を送ることとなる。
帝国はその双子のどちらかを人質に望んだ。
人々は妹のために立ち上がる。
誰もが妹を守ろうと必死だった。

「だったら、私が行きます」

沈黙していた姉が前に出た。

「これで解放される・・・」

妹と比べられる生活に疲れ、平穏を求め、自ら人質になった姉だったが・・・

「あれ?なんで?」

いつの間にか人に愛され、忙しく幸せな毎日を送ることとなるのだった。

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