レイモンドには、勇者になった幼馴染がいる。
彼女とは離ればなれになり、農民として生きていたある日。戦争で人を殺し、心を痛めた幼馴染がレイモンドの前に再び姿を現した。
ひどく憔悴した様子で、彼女のことを助けたいと思ったが……。
そのことによってレイモンドは国の上層部に疎まれ、無実の罪で理不尽にも国を追放されてしまう。
辿り着いたのは祖国の敵対国家。
レイモンドは兵士になり、異国の地で成り上がり始める。
だが──それは本人を含め、誰も予想していなかった驚きの早さでだった!
なんと実は、平凡だと思われていたレイモンドには、とんでもない成長性が秘められていたのだ。
平民は下っ端兵士に、そしてやがては大軍を動かす上級貴族に。
最終的には自分を追放した国を……?
これは、驚異的な成長速度で周りをぶち抜き、《戦場の死神》とまで呼ばれた男の立身出世物語。
レビュー