――天聖。
世界中の人々が認める、世界最強の称号。
冒険者でパーティを組んでいる、アルマ、レイナ、エメリア。
その三人は自分達の力に自信を持ち、天聖になりたいと思っていた。
そして天聖が住まうという、『天災の山』へ向かった。
しかし『天災の山』の魔物に殺されかけ……天聖に、助けられた。
だがそこで、新たな事実に気づく。
「……男が、天聖?」
この世界では、男性よりも女性が強いのが当たり前。
今までの天聖も、女性だったはず。
しかし今の天聖は……男性だった。
天聖である男、カミル。
小さい頃に前代の天聖にその才能を見抜かれ、天聖に至るほど鍛え上げられた。
とても面倒な仕事である天聖をやめたいと思っていたので……。
「三人とも、俺の弟子にならない?」
「「「……えっ?」」」
三人を弟子に取った。
次の天聖を育てれば、天聖をやめられるからだ。
こうして、アルマ、レイナ、エメリアは天聖の弟子となった。
しかし……。
「ねえ、カミルってなんであんなに無防備なんだろう?」
「襲いたいわ」
「同感だね」
カミルは親もおらず、子供の頃に天聖に攫われる形で「天災の山」にきたので、世間の常識を知らなかった。
女の方が強く、男の方が弱いということを知らない。
それでいて……男娼があるくらい、女性の方が性に積極的なのを、カミルは知らなかった。
貞操観念が低い、わからないカミル。
世間知らずの天聖に、女性三人は苦労していく。
この物語は貞操観念が逆転した世界で、
女性三人が、無防備な現天聖と……既成事実を作ろうとする物語である!
ついでに、女性三人が天聖になる物語。
女の方が強い世界で、世界最強の天聖が男なのはおかしい 〜男の天聖の貞操観念が低くて、無防備だから今すぐにでも襲いたい〜のページへ
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