【短編完結】悪役王女のやりなおし ~追放者、あつめて目指せ、最強国家~ 彼らを追放しておいて、「必要な人材だったから返してくれ」だなんて、そんなのいまさら遅すぎですっ!!

著者:鈴木字未

「あなたのような無能ものは、この国には必要ありません」

 そういって必要な人材を追放してしまったために、国を滅亡させてしまった女王さま。
 彼女は失意の中、死を迎えつつあった。

 気がつくと、彼女は小国の王女『アンネローゼ』として、転生をはたしていた。
 今度こそ、人を大切に生きなくっちゃ。
 そう思い奮闘するアンネローゼは、他国を追放され、彼女の国に流れ着いた少年『リット』に出会う。

 リットとの出会いを機に、アンネローゼは追放され、迫害されているひとたちを、保護してあげようと思い立つ。
 いつしか彼女の元には、たくさんの追放者があつまっていた。

 彼らの力を借り、国を成長させていくアンネローゼ。
 そんなおり、リットを追放したゴルドー帝国から、ひとりの使者が訪れる。

「リットは我が国に必要な人材だったのだ。だからさっさと返してくれ」
「リットくんはこの国で楽しく幸せに暮らしているのよ。それをいまさら返せだなんて、そんなのぜんぜん遅すぎですっ!!」

 怒りにまかせ、アンネローゼの国を滅ぼそうと、攻めきたる帝国軍。
 アンネローゼと追放者たちは力を合わせ、帝国に立ち向かっていく。

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