危険な愛に侵されて。

私には復讐したい相手がいる。
「あなたに興味があるの」
思わず吐き気がするような嘘をつき
その相手を誘って
躊躇いもなくこの身を差し出せば───
「お前みたいな女、飼い慣らしたくなる」
銀色の髪を輝かせている彼が、慣れた手つきで私の顎を持ち上げキスを落とした。
強引だったけれど、とことん甘いキスに
頭がクラクラして。
復讐はあっけなく失敗に終わった。
だからまさか
高校で再会するだなんて思っていなくて───
御園 静音(みその しずね)
×××
雪夜 涼雅(ゆきや りょうが)
高校生には見えない
闇を抱えたふたりだけの甘ったるい時間に。
「……ダメっ」
惑わせ、乱され。
危険な愛に侵されていく。
「俺を殺そうとしたからには覚悟しとけよ。
全部壊してやるから」
小説を読む

危険な愛に侵されて。のページへ

レビュー