所謂、政略結婚。
ウェルグ王国が第三王女であったメルトは、敵国であった隣国、ノーズレッド王国の公爵の下へ和平の証として嫁ぐ事が決まった。
しかし、その内情というものは酷く、義母や姉達から嫌がらせを受けていたメルトが、生贄と言わんばかりに冷酷と噂されていた公爵家の下へ半ば強制的に嫁がされた、というものであった。
とはいえ。
あの義母や姉達から解放されるのであれば、冷酷公爵だろうと構いません!
そう意気込むメルトだったが、いざ会ってみると聞いていた噂とは真逆の人柄であった。
それどころか、何故か己を甘やかしてくる冷酷公爵?に困惑しながらも、メルトは隣国での新たな日常を謳歌する————!
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