魔王軍No.2の俺は目障りな大魔王を倒すため勇者との共闘を決意する 歴代最弱の女勇者を鍛えていたら人間達にSランク冒険者として認定された

著者:八神 凪

――広大な世界‟ロスワール”
 そこは人間の他にエルフやドワーフといった種族や魔族が住み、地上には魔物が徘徊する危険な世界で、住む者は剣や魔法といった技能を駆使して毎日を強く生きていた。
 そんな中、魔族のトップである大魔王メギストスは人間達の領地を狙う武を力の象徴とした先代を倒し、長く続いた人間との争いを止めて魔族側から人間に手を出さないように決めた。
 だが、六人いる大魔王の配下である【王】の一人、魔王軍のNo.2である冥王ザガムはそれを良しとせず、魔族のために領地を拡大したい彼は大魔王メギストスへ侵略を進言するもあっさり棄却される。
 どうしても人間達を支配して領地を拡大したいなら自分を倒し、お前がトップになれと返されるのだった。
 そして999回目の敗北を喫した時、勇者が覚醒したとの話を聞いたザガムは勇者に大魔王を倒させ、油断した勇者を自分が倒せばいいのではないか? そう考え勇者を探すべく魔族領を出奔。
 ――かくして、冥王ザガムは邂逅する。
 
 ため息を吐きたくなるような弱さの女勇者、ギャンブル好きの聖女見習い、魔族よりも陰湿な魔法使い達と――
 しかし勇者の力は本物であることを目にし、鍛えればあるいはとザガムは考えるようになる。
 果たして彼は勇者と共に大魔王を倒すことができるだろうか……?
 かくして真面目で女性が苦手な冥王と、歴代最弱勇者の冒険が始まる。

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