君のために婚約破棄してきたと言われましても、私には既に婚約者がいますので。第一、あなたに興味もありません。

著者:木山楽斗

伯爵令嬢のアムリアは、侯爵令息であるスルガンから求婚されていた。
しかし、彼女には婚約者がいるし、スルガンに好意を抱いている訳でもない。そのため、彼女はその求婚を丁重に断ることにした。
しかし、スルガンはそれで引き下がらない。アムリアも婚約破棄して、自分と婚約するように迫ってきたのだ。
そんな彼女を助けてくれたのは、婚約者であるルドラスだった。
彼は、抵抗するスルガンを制圧して、その場を収めてくれたのである。
しかし、スルガンはそれで諦めなかった。尚も、アムリアに対して迫って来たのだ。
そんな彼女を、ルドラスは守り続けた。アムリアを巡る二人の戦いは、苛烈なものになっていくのだった。

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