私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます

著者:小平ニコ

主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。
他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けながらも、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。
それは『家を出て行け』と言われているのと同じだった。ショックを受けるレベッカだったが、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。
友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカだったが、ある日のこと、母親と姉妹たちが、いきなり公爵の館を訪れた。……強欲な彼女たちは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。
そのあまりにも浅ましい姿に、普段は温厚なハーヴィン公爵も激怒し、厳しい罰を言い渡すのだった……

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