祝福された許嫁

著者:しきみ彰

双子は不吉の象徴。だから、遅れて生まれたほうを殺す。それが、彼女が生まれた家に続く昔からの習わし。
しかし彼女の父親は、こう考えたのだ。
「もし子が死んだりした際、双子の妹は予備になるのではないか」と。
それだけの理由で、人としての名前すらもらえなかった彼女――双葉琴乃(ふたばことの)は、姉の予備として生かされてきた。
普段は、令嬢として姉以上に厳しく育てられ。それ以外では地下室で過ごした。
時折、〝わがままな姉〟の代わりに外に出て代役を務める。それが、唯一の救い。
ある日のこと、彼女は姉の代わりに出た夜会である人物に出会う。
そしてそれが、すべての始まりだった。
――これは、虐げられ続けてきた幸薄い令嬢が麗しい公爵の伴侶に選ばれて、幸せになっていく物語。
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※小説家になろうで先行連載しています。

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