政略結婚から始まる幸福もあると、信じてもいいですか? 〜石ころと虐げられて売られた私、男爵(仮)な旦那様に溺愛されて宝石になる〜

著者:しきみ彰

エーデルシュタイン子爵家は、宝石の妖精の血を継ぐ家系。
その中でクシェルは、宝石の妖精が持つとされる『主人の不幸を背負い幸福を分け与える』力を持たず、また黒髪黒目という価値の低い色を持って生まれた娘だった。
そんな彼女の嫁ぎ先にと決められたのは、エルツ家。
エーデルシュタイン家の娘として価値がないクシェルは、幸せになど決してなれない、はずだった。
なのにエルツ家はクシェルを暖かく迎えてくれるし、当主であるイェレミアスもとても優しい。

(私は石ころなのに……幸せになっても、いいの?)

これは不幸な生い立ちの少女が、嫁ぎ先の人たちの優しさに触れて幸福を知っていくお話。

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