俺の『運命の赤い糸』に繋がってたのは、天敵のような女だった件

著者:赤金武蔵

『運命の赤い糸症候群』

 数十年前から突発的に現れた奇病は、世界をある意味で混乱に陥れた。

 16歳になる年の4月22日に、左手の薬指に現れる赤い糸。
 切れないし燃えない。それどころか触ることもできない。
 その赤い糸は同い歳であれば、世界のどこかにいる運命の人に必ず繋がっている。

 繋がっている相手とは何があっても絶対に結婚することになり、何があっても幸せになることが約束されている。

 互いにアゲチン、互いにアゲマン。

 故にそれは、『運命の赤い糸』と呼ばれていた。

 そう……それが、天敵のような相手だったとしても──。

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