最果ての村で暮らす少年ロギアは、父のような冒険者になるのが夢だった。
だがある日、憧れを語るロギアは父から衝撃の事実を打ち明けられる。
「父さんたちはな、追放された落ちこぼれなんだ」
そう、その村の呼び名は 【追放村】 。
パーティを追放された冒険者たちが流れつく、落ちこぼれたちの夢の跡だったのだ。
「父さんたちに勝てないようじゃ、冒険者なんて夢のまた夢だな」
それを聞いたロギアは奮起し、村のみんなに修行をつけてもらうことにする。
すべては夢を叶えるため。
だが、少年をはじめとして、追放村の住人は誰一人として知らなかった。
――追放された冒険者は、だいたいチート。
「え、癒術師なら欠損部位を復元できて当然では?」
「そりゃあ時空を超えた斬撃くらい放てますよ、剣士ですから」
かくして少年は、自分を未熟者と勘違いしたまま冒険者ギルドの門を叩いた。
少年は、最強の冒険者を目指して今日もひた進む!
※カクヨム様にも掲載しています。
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