国を支えていた麒麟児は追放されて野生児になる  ~俺がいなくなって国が落ちぶれたと言われても困ります。だって王宮の空気悪いですし。俺に頼らずに頑張ってください。旅のついでに世界を救わないといけないし~

著者:有岡白鷺

 あまり笑わないという理由で忌み子扱いされ、常軌を逸した教育を受けていた公爵家長男クウガ・グロタニカは、その圧倒的な神の如き才能で成長し、魔術師としてもテイマーとしても薬師としても発明家としても騎士としても武器職人としても外交官としても内政においても国にいなければならない存在になっていた。しかし、それを国の上層部は認めず、さらには婚約者である王女が公爵家の嫡男と結婚したいがために冤罪をかけられ島流しを言い渡されてしまう。高ランクな魔物がひしめく“絶望島”。そこに流されたクウガはただただ――その大自然に魅了された。
 これは世界を救った英雄でありながら、どこの国にも所属しなかった男と彼に従う四人の美しい少女たち(SSSランクの魔物)の英雄譚。そして、その英雄を追い出した愚かな国のお話。

【短編版】:https://ncode.syosetu.com/n4938gt/

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